「終身雇用ではもうやっていけない」
そのようなことが言われ始めて早数年たちました。
まだまだ終身雇用が維持されている企業もある中で、若い人を中心に勤め先を変える、転職も盛んにおこなわれているようです。
転職の動機は様々で、
「今のブラックな環境からとにかくよりマシなところに抜け出したい」
という人もいるでしょうし、
「今の職場ではもう学べることはなさそうだ。自分のステップアップのために新しい仕事に挑戦したい」
というポジティブな動機で転職している人もいるようです。
そして、面接などを通して、
「この職場ならば大丈夫そう」
「この職場ならばやっていけそう」
と感じて実際に転職を行う人が徐々に増えているのですね。
しかし、
実際に転職をした人の場合、
まず最初に強いストレスを感じてしまうことも多いようです。
例えば、
「前の職場とやり方が違っていてどうすればいいのかよくわからない……」
とか
「前の職場と仕事上のルールが違いすぎて合わせられない……」
とか
「前の職場では○○があったのに、この職場では○○がないのか……仕方ないけどちょっと残念だな……」
とか
「純粋に仕事が難しすぎて全然ついていけない……」
とか
「まだあまり大した仕事をしているわけではないのに、なぜか体力がすごく削られてしまう。。。どうも疲れやすい。。。しんどい……」
とか
「職場の人はフルリモートらしいから会ったこともないしどういう人なのかもよくわからない……相談しにくい……」
といったことなどを感じやすいようです。
このように、ストレスが蓄積されていくと、
「もしかしてミスった?転職活動失敗してしまったのか……?」
などとネガティブなことを考えがちです。
「今からでも遅くはないかもしれないから元の勤め先に出戻りするか……?」
とか
「まだ早すぎるかもしれないけど、また転職活動するしかない……?」
といったことを考える人もいるかもしれません。
確かに、
よほど当初の想定と異なっていた場合はそうした方が良いかもしれません。
しかし、大抵の場合は、
まだ新しい環境に慣れていないがゆえに強いストレスを感じやすいだけ
である可能性があります。
そして、その期間は
1か月から3か月ほど
かかることが多いようです。
特に、
転職に伴って引っ越しを行った人は、
職場環境+生活環境
という日常生活の大半を変更していることになるので、
これはかなり大きな変化を起こしていることになります。
そして、人間の脳は急激な変化をあまり好まない物です。
それゆえに、
「大したことをしていなくても非常に疲れやすく、しんどい思いをしやすい」
という状況に陥りやすいのです。
これはもう必要経費だと考えた方が良いかもしれません。
対策としては、
脳が慣れてくるのをとにかく待つしかないでしょう。
まずは、
一か月~3か月ほど頑張って仕事に取り組んでみてください。
そして、自分がちゃんと新しい環境に慣れてくるのを待ちましょう。
新しい環境に慣れてきても、
「やっぱりこの環境は微妙だな……」
と感じたら改めて転職活動などをしてみるのも良いかもしれません。
人間の脳は急激な変化をあまり好まない物なので、大きな変化を起こすとどうしてもストレスを感じやすいものです。
しかし、それを乗り越えてくると、また新しい気分で物事に意欲的に取り組めるようになるでしょう。
転職したばかりなのに既にしんどい思いをしている人は、
「取り敢えず、1か月から3か月ほど様子を見るか……」
と考えてみましょう。
そこから先のことはそれが過ぎてから考えてみても遅くはありません。