あらゆる物事において「締め切り」というものが存在しています。
多くの人にとっての昔懐かしの内容であれば、
夏休みの宿題
なども
締め切りが存在するタスクと言えるかもしれません。
これは、学校から、
「夏休みが終わるまでに○○をしなさい」
という形で
夏休み終了日まで
という「締め切り」が設定されるのですね。
このような「締め切り」に対して、受け取る側の反応は様々です。
「何とか締切に間に合うようにしなければ」
と真面目にコツコツと頑張って当初の計画通りに終わらせることができる人もいれば、
「夏休みの最終日になってしまったけれど、今からどうにかできるんだろうか?」
と途方に暮れる人もいれば、
「もう夏休み終了日までには絶対に終わらないから諦めよう」
として放棄してしまう人もいれば、
「そもそも、夏休み終了日まで計画的にコツコツなどということを考えるのすらめんどくさい、夏休みが始まってしまう前に宿題は終わらせよう」
として、速攻で終わらせてしまう人も存在します。
このように、夏休みの宿題に対する反応、受け取り方は人それぞれであり、
しかし、それゆえに、それらの受け取り方ひとつを見ても、その後の人生を暗示するものとなっています。
小学校の先生などから見ると、
小学生の段階で、夏休みの宿題に対する子供たちの姿勢は既に差がついており、
それに対する対応でその子の将来も何となく予測が付くところもあるようです。
夏休みの宿題に対する姿勢は人生に対する縮図ともいえるでしょう。
なんとなく、これに心当たりがある人もいるのではないでしょうか?
学生の頃はこのような
他人から与えられた「締め切り」
に対する対応が大きな問題になりますが、
しかし、それ以降の年代になると、
そもそも、他人から「締め切り」を与えてもらえない
といった状況が発生することもあるのです。
すなわち、
「夏休みの宿題をやりなさい」
に相当することも誰も言ってはくれないし、
「宿題は○○日までにやりなさい」
という締め切りを設定してくれる人も段々いなくなってくるのです。
「でも、普段は仕事をやっているから締め切りは自ずと決まってくるよ?」
そう思うかもしれません。
しかし、その仕事の内容というのが問題です。
例えば、年賀状の作成及び郵送を行うことを仕事としたり、生業としている人であれば、
「年末までに年賀状の作成及び郵送を完了する」
という形で、仕事上の締め切りが自ずと決まってくる場合も多いかもしれません。
しかし、
「〇年までに年収は○○万円までに到達する」
とか
「○○年までに家を建てる」
とか
「○○年までに結婚する」
とか
「○○年までに転職する」
といったあなたの人生に大きな影響を与えてくれそうな事項については、誰も指示してはくれないし、誰も締め切りを設定してはくれないのです。
このように、
そもそも、他人から「締め切り」を与えてもらえない
といった状況に陥るため、
人生における重要な事柄は自ら「締め切り」を設定しなければならない
ということに気付く必要があります。
「何となく○○をいつかやりたいな」
そう考えることがある人は多いでしょう。
しかし、ここにおいて
「やはり、○○年までに○○をやりたいな。どうすればいいんだろう?」
と締め切りを意識するだけで、
「今からできることは何か?」
「むしろ、今からやらなければいけないことは何か?」
ということを考えられるようになり、今後における具体的なタスクを考えられるようになるのです。
人生における重要な事柄は自ら「締め切り」を設定しなければならない
ということに気付いた人から人生を少しずつ加速することができるようになります。
そして、漠然としていた夢が具体的な目標となり、
その目標に少しずつ現実的な方法で近づいていくことが可能になるのです。