色んな仕事をしてみると、気づくのですが、
「この人は確かに仕事ができるようだけども、あまり伸び代がなさそう」
とか
「ここから更なる成長をこの人がするのはもう難しそう。数年以内にはもうこの人から学べることはなくなりそう。」
と感じることが時折あります。
いわゆる、
底が見える
といった状態でしょうか。
このような人たちには以下のような一定の傾向があると感じます。
- 貪欲さの欠如:過去の成功に満足し、自分を改善することに興味がないため、新しいスキルや知識を習得することが少ない。
- 自己満足感:達成感を持っているが、自分自身に対して過剰な自己評価をしており、周囲の人々からのフィードバックを受け取ることに消極的である。
- 目標の欠如:将来の目標やビジョンがなく、自分が何を達成したいのか明確にしていない。
- 自己中心的な態度:周囲の人々との協力やチームワークに関心がなく、自分自身の利益や成功にのみ焦点を当てている。
- 新しいアイデアや視点への拒否感:変化や新しいアイデアに対する恐れや拒否感があり、既存の方法やプロセスに固執し続ける。
この中だと、1,3,5あたりが長い目で見てかなり致命傷になりそうな印象です。
これらの特徴は一言でいえば、
「現状の自分の状態に満足している」
ということでしょう。
このような人の中には、
第一領域や第三領域をひたすら処理できている、優秀だと評価されている自分に酔っていて、第二領域に関する活動に着手できていない、する気もない
といった人も含まれています。
しかし、長期的にみて、人生を変えられるだけの力を持っているのは第二領域の活動です。
この状態を続けていると、
とりあえず長く働いているけれどもなんだかパッとしない人がそのうち誕生する可能性があります。
第一領域や第三領域をひたすら処理できている、周りから優秀だと評価されている自分
に人は酔いやすいですし、確かに気持ちいい気分にはなれます。
しかし、それは一種の麻薬のようなもので、承認欲求をひたすら得るためだけの活動になってしまう可能性があるのです。
周りから認められるし、なんかすごいことをやっている気になれるので敢えて改善しようといった発想にならないのかもしれません。
多くの人は、この承認欲求の罠にハマってしまうので、そのあまりの気持ちよさに3年から5年くらいはハマり続けていたりします。
この沼にハマってしまった人が
優秀だけど伸び代がもうない人
になってしまうのでしょう。
この辺りを客観視できる人が優秀でかつ伸び代のある人になれるのかもしれません。