金融資産3000万円を超えてから、
「このままどんどん金融資産が増えていくんだろうけど、それでどうするんだろうか」
と感じることが多くなってきました。
これは思っていたよりも3000万円を達成したのが早かったからという要因も大きいとは思います。
これは私が新卒入社してから勤続2年間ほどで達成しているのですが、想定よりも早かったのです。
想定としては、金融資産3000万円を超えるまでに3年から4年間ぐらいは勤続する必要があるのではないだろうかとも思っていました。
年収がそこそこあったのはもちろんそうですが、私の場合生活にかけるコストが平均よりも低いため、達成がその分早まったのでしょう。
こうなってくると、どうしても、特に有形資産について、
なんでそもそも有形資産について資産形成する必要があるんだっけ?
などと思い始めるのです。
というのも、有形資産として、いわゆる資産性が認められる物というのは、持ち家の場合を除いて、私目線ではそれ自体にはあまり使用価値がないものがほとんどです。
すなわち、あんまり手元に置いていても、好きなときに換金できる、交換価値が高いものとして重宝はしても、使用価値として手元に置いておいて意味がある物は少ないのです。
もちろん、持ち家の場合は、その家に居住することができるという使用価値を実現できるわけですが、しかし、私は建物には原則価値が存在しないという考え方を持っているので、土地値の部分しか交換価値を認めません。
そして、土地値以下で買うことができる都心の持ち家というのは現状では激戦であり、なかなか手に入れることは難しいという認識です。
このように考えると、実際のところ、有形資産として資産性が認められてかつ使用価値があるものというのはあまり私にとっては大して存在しないのではないか、と思うのです。
リセールバリューを考えて物を買えば良いじゃないかと思われるかもしれませんが、私にとって使用価値が存在しない物を購入しておく場合、相当な交換価値の上昇が見込まれない限りあまり旨味がないという認識です。
すなわち、例えば、ロレックスなどはリセールバリューなどを意識して購入する人もいるかもしれませんが、
私の場合女性であると言うこともあってか、ロレックス自体に使用価値を感じていないのですよね。
したがって、ロレックスを購入したところでそれを実際に私自身が使用する可能性は限りなく低く、大事に保管する必要があります。
もちろん、ロレックスをリセールバリューがあるものとしてしかるべき時に売却して換金すれば良いじゃないかと思われるかもしれませんが、ロレックスの交換価値が上がるパターンというのを私の方ではそもそも把握できていないので、予測を立てにくく、投資としてみても筋が悪いです。
何より、換金するという取引の際に手数料が大抵の場合取られるので、下手に
金→ロレックス→金
という形で転化をさせると、いつの間にか取引費用を考えると損をしているという可能性も捨てきれません。
そうすると、分散投資をする場合であっても、
使用価値が認められないものについては、その交換価値が上昇するといえるだけの根拠が私の中で明確であって、かつ、流動性が高くて取引手数料などもかからないタイプのものをなるべく中心に積極的に選ぶべき
という話になりそうです。
私の視点ではこの条件を満たすのは、現状の認識としては、インデックス投資ぐらいしかないんですよね。
したがって、これ以外の対象に資本を投下する場合というのは、
本当に余剰のお金を「遊び」で投機に回して、高い値段で売ることができたらそれ自体に喜ぶというゲームのようなやりかた、姿勢になると思うのです。
実際に、そのような遊び方をしている方はいると思います。
しかし、その遊び、ゲーム以外にやることがあるのではないだろうか、とも感じるのです。
これと対比して、最近、とある事業を買収しました。
年間利回りは100%近くあると思われる事業ですので、投資としてみると、下手な金融商品への投資や不動産投資よりも利回りが高く、しかも経費の部分も禄に無いストック収入です。
収益も現在の所はかなり安定しています。
この事業は銀行から大して評価してもらえない、いわゆる資産性のないものといえると思いますが、しかし、毎月しっかりとCFは出してくれます。
これはいわゆる有形資産ではない、無形資産と呼べる物なのかもしれませんし、それ自体に使用価値はありません。
しかし、毎月CFを生み出してくれるというありがたさはあります。
正直、毎月CFを生み出してくれるビジネスがあるのであれば、資産性って大して必要ないのではないか?と思うこともあります。
おそらく、これは私自身の生活費がやたらと低いせいで、キャッシュの大規模な資金調達をする場面が差し迫って出てきていないからという要因も大きいのではないかという疑いはあります。
すなわち、例えば今から20年後の時点で、何かしらの事情で、
「今すぐに5000万円のキャッシュを用意しなければいけない」
となった場合に、資産性のある有形資産を手に入れていれば、それを担保にローンを引いて資金調達をすることは可能になりそうです。
もちろん、この状況下で担保余力が残っているのが前提となるので、そのような前提を作らなくてはいけないというのはありますね。
銀行が資産性があるものとして認めてくれるものはそこまで幅広くないという現実を考慮しておくことは重要だと思います。
例えば、20年後に大金が必要になるような、どのような欲求が私の中から出てくるのかは不明ですが、しかるべき時のために、機動的な資金調達をいつでも可能にするための土台作りとしての資産形成を有形資産の形成において意識しておくことがもしかしたら私にとっては重要になるのかもしれません。
思えば、小規模の事業を買収しようなどということもつい最近考えたことだったので、この先より大きな事業を買収したくなるときが来る可能性があります。
ライフプランとは別にこのような欲求が自分の内側から急に出てきてしまう可能性があるので、欲求が出てきたときにはすぐに購入できるように購買力を事前に高めておくことを意識する必要がありそうですね。