次々に決断を繰り返していく人
もいれば、
ずっと優柔不断でなかなか決められない人
というのもいます。
おおよそ前者の場合は、次々に決断を繰り返していくことによってどんどん人生を前に進めていくことが可能であるのに対して、
後者の人の場合は、現状維持やそれ以下のまま進めなくなってしまうことが多くなります。
優柔不断な人から見ると、
「どうしてあんなに次々と色々と決断できるのだろう?」
と疑問に思うことでしょう。
その一つの要因として、
漠然とした不安感
との付き合い方に違いがあるかもしれません。
優柔不断な人というのは、
漠然とした不安感
を感じてしまうと、
「やっぱり怖い」
「やめておいたほうが」
と考えてしまいがちです。
これは例えば、
「元本保証で利回り〇%」
といった投資商品でないと手を出せない、定期預金じゃないと怖い、といった心理を指すことでしょう。
少しでもリスクがあると怖い
と感じてしまうのです。
しかし、実際にはゼロリスクというのはあり得ません。
リスクの中には、
現実的に何がどのような確率で生じるのか、その影響力がいかほどか
によって重要なリスクと大して重要ではないリスクに分けることが可能であり、
次々に決断をしている人の場合、
「この程度のリスクならば問題ない」
とか
「このリスクは見逃せない」
といったリスクに対する漠然と怯えるのではなく、より具体的に、解像度の高いリスクを分析しており、
それに基づいた冷静な判断をしているのです。
そういう意味で、
意思決定というのは、漠然とした不安感との闘いを乗り越えることを伴う
と言えるでしょう。
「なんとなく不安」
ではなく、
「具体的には○○が不安。そして、○○が起こる可能性はこのくらい、○○が起こってしまうと××という理由で致命的なダメージを食らってしまう」
というレベルまでまずは漠然とした不安感の解像度を上げることが重要です。
優柔不断な人の中にはこのようなリスクの分析判断に単に慣れていないという人もいるので、
この辺りをフォローすればある程度優柔不断な人から決断のできる人にステップアップすることも可能になるでしょう。