本来、ゲームというのはゲームでしかなくて、それをプレイすることによってその人の人生が直接的に充実するようになるとは限らない部分があります。
しかし、そうであったとしても、ゲームというのはそもそも熱中しやすい仕組みづくりがされており、それゆえに人気のあるゲームは人気となっています。
個人的にもゲームというものを好んでいる理由には、
「ゲームを通して人生そのものについて気づきを得るきっかけが少なからずある」
という経験があったりします。
例えば、ソーシャルゲームなどでよく行われる、
「フレンド整理」
というものはご存知でしょうか?
これは人生でいうところの、
「人間関係の整理」
と似たようなところがありますね。
フレンドが整理される理由というのは、
「戦力にならない者がフレンドの枠を埋めてしまっている」
という場合が多いです。
例えば、フレンド登録の上限が50人であった場合に、
50人中40人が毎日ゲームにログインしている一方で、
残りの10人が最近ログインをしていない
という状況になることもあります。
多くのゲームは、ゲームへのコミットを求めるため、ログインしていないユーザーをフレンドにするメリットがないという仕様にしていることが多いです。
そのような仕組みゆえに、
「この人は最近ログインしてないみたいだからフレンドを切ろう」
と考えて、フレンドを整理して、より戦力になりそうな人とフレンドになるという動きが出てきます。
このような、フレンド整理を積極的に行う人に対し、
「冷たい人だ」
という、意見もあるかもしれませんが、
フレンド登録が50人という上限が決められてしまっている以上、最大限協力し合える関係を維持できる人のみをフレンドとするという判断をそこまで攻めることは難しいでしょう。
50人という絶対的な枠があるが故にますますそのように強く意識せざるを得ないのです。
現実の人生では確かに、友達を作れる数の上限は定められていません。
しかし、友達などとやり取りする際には、
「時間」
という貴重な資源を使わなければコミュニケーションを行うことができません。
時間や体力が無限にある人ならば、気にならないのかもしれませんが、
人生は有限である以上、深く関わることのできる人間関係というのは時間という制約がある以上は、非常に限られており、
誰と付き合い、
誰と付き合わないのか、
という判断は実際にはとてつもなく大事になってきます。
ソーシャルゲームのフレンド整理の場合には、
「最近ログインしているのか」
とか
「自分と同じように順調にレベルが上がっているのか」
とか
「役に立つ動きをしているのか。優秀なのか。」
といった部分が見られることでしょう。
上記はそれぞれ、
①足手纏いになっていないか
②成長率や将来性に問題はないか
③優秀な能力を発揮しているのか
というあたりを見ていると言えるでしょう。
そして、切られやすさとしては、①→③の順に審査が行われている場合も多いことでしょう。
特に、①はマイナス面が強く見出されているため、「戦力外通告」をされやすいかもしれません。
現実の人間関係でも、このようなマイナス面が極端に強い人の方がプラス面が少ない人よりも戦力外通告をされやすい傾向にあります。
人間関係で切られる立場になるべくなりたくないと考えている人はこのような視点を意識してみると良いかもしれません。