昔から、
「借りパク」
と呼ばれる言葉がありましたね。
かくいう私も、
「借りパク」
という言葉を聞くと、
「そういえば、小学生の頃にA君にゲームボーイアドバンスSPを貸したと思ったら、いつの間にか彼が転校してしまってそのまま返してもらえなかったな……」
ということも思い出すこともあります。
一方で、日本は基本的に治安が良いおかげか、
喫茶店などでは、自分の物をテーブルなどに置くことによって、
「ここは私が使用しています」
とアピールすることもありますよね。
海外に行ったことがある人はわかると思いますが、同じことを海外でやると、そのまま盗まれて物が戻ってこないことの方が多いです。
いつの間にか他人の手に渡ってしまった物に対して、
「あれは私の物だ」
と所有権を主張しても、
「本当にあなたの物なの?」
と疑義を呈されることもあるでしょうし、
何らかの理由で所有権が移転してしまっている場合すらあります。
治安の良い日本だとなかなか意識されにくいことではありますが、
動産は占有を離れると基本的に手元に戻ってこない
と思った方がいいです。頑張って取り返すことができる場合もありますが、それを完遂するのは大変です。
最近では、高級腕時計を預けたらそのまま転売されそうになった、という話も聞きますね。
自分の物だから、
預けた先が信頼できそうだから、
といった感覚で動産の占有を離れると、そのまま手元に戻ってこなくなってしまうことがあり得るのです。
そのため、動産というのは基本的に自分の手の届く範囲で管理するべきなのですね。
手が届かないところにある物は、例えば、「忘れていた」という理由で第三者に取られてしまっても気づくことすらできない場合もあります。
そして、このように動産の管理を行うという話が出てきたときに、やはり、もともと対象となる動産の数自体を少なくしておくことで管理コストを下げることが可能になります。
そうすることによって、
「そういえば、あれが手元にない!?」
ということにすぐに気づくことができます。
ミニマリストの場合は、所有している動産自体が少ないことも多く、この辺りの管理コストが少ない人も多いでしょう。
普段は意識しないかもしれませんが、
動産は占有を離れると基本的に手元に戻ってこない
という意識はたまには思い出したいものです。