世の中には、
「用事につき、しっかりと覚えている人」
もいれば、
「何かするべきだったはずなのにいつの間にかその用件を忘れてしまっていた」
といった
忘れっぽい人
が存在します。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
よっぽど暇な人ならば、用件や仕事を忘れないのかもしれませんが、
多くの人は、
「私はついつい忘れてしまう性格だ」
と感じているのではないでしょうか?
実際、人生の中では、
「あっ」
「あれやらなきゃいけなかったのに忘れていた!」
「しまった!」
と感じる場面が多いでしょう。
そのような場面に出くわすために、
「自分の記憶力が良くない」
と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、単に忘れっぽいというだけではなく、
「私はそもそも忘れっぽい性格であるようだ」
といった自覚がある人というのは、
「私はすぐに忘れてしまうから、忘れてしまうことを前提とした行動をしよう」
と考えて対策をすることが可能です。
例えば、スケジュールなどを忘れやすい人は、自動的に予定表に書き込みがなされるようなシステムを考えるでしょうし、
封筒を特定の日に出しに行かなければならない人の場合は、自分がよく目にする場所に送付予定の封筒を予め置いておくといった対策を思いつくでしょう。
むしろ、
「自分は記憶力が良い方だ」
と思っている人は、自分の記憶力に自信があるせいで、
抜本的な対策を思いつくことすらできない
といったことになる場合も多いものです。
忘れっぽい自覚がある人というのは、
自分の弱点を認識したうえで、
そのような弱点を無理に矯正することなく、苦手なことに対して苦手な状態で放置せずにそれを前提とした対策を考えます。
能力値は確かに高い方が様々な事柄において有利ですが、
能力が低いからと言って、結果も悪い物になるとは限らず、むしろ、その状態から工夫によって能力が高い人の持つ成果を上回る可能性すらあります。
記憶力に限らず、
「自分の能力が高かったらよかったのに」
と感じる人は多いでしょう。
しかし、自分の能力が低い自覚があったとしても、直ちに、悲観的になる必要はないのです。