what is your occupation?
という表現がありますよね。
日本語に訳すると、
「あなたの職業は何ですか?」になるようです。
え?流石に知ってるって?
そうですね。
しかも、相手の職業を尋ねる表現は「what is your occupation?」以外にも沢山ありますよね。
その中でも、「what is your occupation?」の場合は、職業を意味するフォーマルな表現で、主にかしこまった場所や書類などで使われます。
これは占有するを意味するoccupyが元になっており、本業として働いている職業を指すようです。
例えば、アルバイトなどで思い立ったように稼いでいる場合にはそれをもって「what is your occupation?」に対する回答には成り難いということでしょう。
逆にこの質問の回答としてふさわしいのは「your occupation」すなわち自分の中で占有されているものです。
では、occupyすなわち占有するとは一体何を占有しているのでしょうか?
思うに、本業の場合、その人の人生の大半をその本業に費やしているはずです。
具体的には、まず1日の中でも最も多くの量の「時間」をその仕事に費やしているでしょう。
ずっと、自分の時間を家事に費やしている人は専業主婦(主夫)と呼ばれます。
また、本業の場合、それを遂行するためにいわゆる普段の仕事道具はオフィスに存在することが多いです。
すなわち、オフィスと呼ばれる仕事をするための「空間」が仕事のために費やされています。
専業主婦(主夫)の場合、すべての家事を主に家の中で行うことが多いため、家という「空間」が仕事のために必要です。
また、仕事をするためにはその仕事をすることに意識を向ける必要があったら、「気持ち」を費やす必要があります。
真面目な人だと、平日のみならず本来ならば労働時間外とされている休日においても頭の中は仕事のことでいっぱいで他のことは考えられません。
「気持ち」として頭の中がその仕事のことについて気がかりになってしまうのです。
さらに言えば、仕事をする以上はお客さんがいることが大半です。
すなわちお客さんという「人間関係」にも気を配らなくては行けないですし、従業員や社員がいる場合にはその人たちとの人間関係に気を使う必要があります。
その人間関係が崩壊してしまうとその仕事ができなくなってしまうので当然です。
このように、
「occupy」の内容としては
①時間
②空間
③気持ち
④人間関係
が主に左右してくるでしょう。
逆に言えば、これらの要素がなければ、たとえ最も高い収入がある仕事であっても、それは「what is your occupation?」に対するanswerとして相応しくないと言えそうです。
あり得る話としては、たまたま親から収益不動産を譲り受けてそこから莫大な収入を得られているが、しかし自分はこれに対して特に何もしていなかったりそれらに対して気持ちを向けられない場合などはその不動産賃貸業は本業とは言い難いでしょう。
上にも書いた通り、本業とはその人の人生の大半を占有するものだから、という説明になると思われます。
本業=人生
という人や
本業≒人生
という人が「what is your occupation?」に対するanswerを持っているのです。
そして、人生の転機が訪れる時というのはこれらの占有の要素が変わっていく時になります。
一般的に1番左右されやすい要素は転職になります。
すなわち人生を変えたいと思ったら転職を行うのが1番早い方法であり、
そして、転職エージェントなどにお世話になって勤め先を変える方法がいわゆる「初心者向け」の方法となります。
「初心者」以外の人は上記の占有の要素を少しずつ自分らしく変えることによって自分の人生をアレンジしているのです。
そして、その占有の要素を自分が描いた青写真の通りに実際に実現できた人こそが独創的で代替不可能な個性のある人生を歩むことが可能になるのです。
そして、その人は「what is your occupation?」に対する素敵なanswerを出すことができるようになるのです。