世の中には向上心の強い人というのがいます。
例えば、既に学校のクラスで1位を取っているのにもかかわらず、
「もっと○○できるようになりたいんだよね~」
などと言い出したりする人いませんか?
傍から見ていると、
「すでにあなたはすごいと思うし、実際に1位を取っているのに、満足していないの?もっと上を目指しているの??」
などと疑問に感じてしまいがちですが、
当の本人の中では、
「もっと自分は上を目指せるはずなのに、実際にはできていない」
と考えていたり、
あるいは、
「自分のライバルはもっとすごい成果を上げているのに、自分はそこまで全く届いていない」
などと考えていたりするものです。
周りの人から見ると、このような人の考えや雰囲気を見ていると、
「???」
と一体何を考えているのかイマイチわからない、と疑問に感じてしまいがちです。
しかし、本人は至って真剣だったりするのですね。
なぜそうなるのかといえば、大抵の場合、
抽象的に言えば、
「桁違いの世界」を知っているから
なのだと思います。
例えば、現在月収1万円台の人にとっては、
月収10万円台は「桁違いの世界」と言えるでしょうし、
月収10万円~99万円の人にとっては、
月収100万円台は「桁違いの世界」と言えるでしょう。
そして、もちろん、
現在、月収100万円台の人にとって、
月収1000万円overというのは「桁違いの世界」と言えるでしょう。
日本社会においては勤め人が大多数ですし、その多くは
月収10万円~99万円の人
だったりします。
だからこそ、そのような人にとっては、
月収100万円台というのはまさに「桁違いの世界」と言えるでしょう。
もしかしたら、月収が6桁後半の人は、
「このまま頑張ったらそのうち月収100万円は超えるかもしれないな」
と考えながら日々頑張っているかもしれません。
このように、人は
自分も頑張ったら手が届きそうな一つ上の世界
に強い関心を示しやすいのです。
逆に言えば、
明らかに手が届かないと思われる世界
には関心を抱きにくいところがあります。
例えば、今、月収10万円~99万円の人の場合、
月収1000万円overの世界というのは
桁が2つも違うため、
明らかに手が届かない世界
と感じてしまいやすく、
あまり興味がわいてこない
ものでもあります。
その辺の月収6桁の勤め人の目の前に、突然大成功している起業家や経営者などが現れても、
「すごいとは思うけれど、あまりにも自分と違う人種すぎて、ぶっちゃけ、そこまで心は動かされない」
と感じてしまいやすいものです。
とすると、一つ上の桁の世界ぐらいにしか自ずと関心が湧きにくい、人間とはそういう物なのかもしれません。
したがって、月収1000万円overの世界を望む人というのは、
既に、月収100万円台~を達成している人になりやすいでしょう。
実際に、この世界にいる人が一番気合を入れて目標達成に向けて頑張りやすくなるところがあります。
このように、
人生というステージは一つ一つ駆け上がっていくもの
なのかもしれません。
焦らず、力まず、少しずつ前進していくと新しい世界がどんどん見えてくるようになるでしょう。